東日本大震災復興祈念企画展 ふくしまの花 野口勝宏写真展

スペース・アルテマイスターでは2011年3月11日に発生した東日本大震災を深く受け止め、祈りの心ある企画展を催してまいりました。3回目を迎える今年は「ふるさとを感じる心」をテーマに企画展を開催いたします。写真家 野口勝宏さんは郡山のスタジオで震災に遭い、ご自身も不安な日々を過ごされていました。ある日、記録写真を撮影している時に、避難所に持って行った一抱えの花が、避難されている方との間に言葉を交わすきっかけを与えてくれました。
そんな経験から、街を花で明るくしたい、花の力で人を元気にしたいと願い、震災直後から地元福島の花を撮り続け、その活動が共感を呼び広まっています。この春、花と言葉に循環・再生への祈りを込めお届けいたします。

 

会期=2014年3月11日(火)―30日(日)
会場=スペース・アルテマイスター
営業時間=10:00–18:00 火曜定休 入場無料 ※但し、11日、18日は営業


◎併催企画としてアルテマイスター保志では野口さん撮影の福島各地に咲く桜の写真を展示いたします。ひと足早いふるさとの春をご覧ください。

 

野口 勝宏(写真家)
1959年福島県猪苗代町生まれ。雑誌や広告をフィールドとする写真家。東日本大震災後、福島の身近な花木の撮影を開始。2012年オランダ国際園芸博「フロリアード」日本政府館にて「Flowers of Fukushima」の映像とともに紹介された。花を通して、人々の感性や感情にどれだけ触れられるか、またいかにして想いを共有できるかという可能性を追求している。ホームページ http://noguchi.jpn.com/

 

イベントのご案内

■鎮魂の祈り/オープニングトーク
祈りのシンボルである「木橦」に献花をし、震災があった時間に祈りを捧げ、鎮魂石を納めます。その後、野口さんによるオープニングトーク。震災をきっかけに撮影を続けている福島の花の作品数は600点にものぼります。会場に咲く作品を前に、野口さんの活動への想いを伺います。
日時:3月11日(火)  14:30~15:30/会場:スペース・アルテマイスター
定員:30名(事前にお電話にてお申込下さい)/参加費:無料

 

■花と詩のコンサート
野口さんがFacebookで発信している「福島の花」を通じて知り合い、作品づくりなど交流が始まった音楽家 谷川賢作さんと詩人 谷郁雄さん。お二人を会津に迎え、フリートークを交えながら春の足音のような心弾むピアノ演奏と詩の朗読ライブをお楽しみください。
日時:3月22日(土)  14:00~15:30/会場:スペース・アルテマイスター
定員:40名(事前にお電話にてお申込下さい)/参加費:1,500円(税込)※お土産付き

谷川 賢作(作曲・ピアノ演奏)
1960年東京生まれ。ジャズピアノを佐藤允彦に師事。演奏家として現代詩をうたうバンド「DiVa」、ハーモニカ奏者続木力とのユニット「パリャーソ」、また父である詩人の谷川俊太郎と朗読と音楽のコンサートを全国各地で開催。

谷 郁雄(詩朗読)
1955年三重県生まれ。大学在学中より詩作を始める。90年『死の色も少しだけ』(思潮社)で詩人デビュー。93年『マンハッタンの夕焼け』(思潮社)がBunkamuraドゥマゴ文学賞最終候補作に。刊行した詩集は30冊に及ぶ。